“今週月曜日の「深イイ話」に出てきた、石川県金沢市の城北病院。
ベッド数314の決して大きくはない病院だが、ホームレスなどお金を持っていない人や治る見込みがない病気の人まで受け入れている
しかも、保険の点数的には、できるだけ長期入院させたくないという普通の病院の経営的なところを超越して、「笑って死ねる病院」ともいわれている。
この病院では、「患者の最後の願いを叶える」
肺気腫で余命数日の患者は手塩にかけた庭を見る為、6人がかりで自宅へ運んだという話や、
末期ガンで、元板前の患者は、慣れ親しんだ床屋さんへ連れて行き、頭を刈り込んでもらう。
こうしたことには手間も時間もかかるが、職員がボランティアでやっている。
当然、こういうことをしていくと、経営は苦しい。
そこに、地域の方から一口1000円で出資してもらう協同基金を設けているという取組もやっている。
これなんですよね・・・・・
日本の病院、日本の介護事業もそうなのですが、厚生労働省からの健康保険や介護のポイントによる還付があるため、その範囲でいかに効率的に事業・経営をやるかという発想にどうしてもなってします。
そこには、受益者(患者、老人)が本当に必要なサービスをどうやってやるかという視点が薄くなってしまう。
アメリカにいたとき、病院も老人ホームも、一生懸命寄付を集めていました。
最先端の研究をするのも、本当に困った人にサービスするのも、コストに見合わない。でも、やらないと本当のミッションは達成できない。
あるまで診療報酬が収益のメインなんだけど、寄付があるから、きめの細かいこと、スゴク支援ニーズのある人にきめ細かい支援ができる。それが病院の本当のあるべき姿なんだと思うんです。
日本では、健康保険でカバーできないと、すぐに政府に働きかけて診療報酬をあげようという議論になったりする。でもそれは税金をあげていくということでもある。
日本中の病院が、この城北病院みたいになる日が、2020年、寄付10兆円時代なのだと思います”