「僕はバッターボックスにたつ前のネクストバッターズサークルに座っている選手を見るのが好きだ。前のバッターがピッチャーと対峙するのを見ながら一体何を考えているのかを空想するのが好きだ。順番を待っている人の心理に興味がある。
人生において、社会においてネクストバッターズサークルはほぼない。いつチャンスがくるかもわからないし、そもそもチャンスと気づかずに見逃すことも多いだろう。それでも誰の人生にでも一度や二度はバッターボックスにたつチャンスが回ってくる。問題はいつ来るのかがだれにもわからないことだ。」