「日米が優位にあるうちに、中国に軍拡は不毛だと気づかせる働きかけを強めるべきです。 経済規模や政治体制の性質から見て、軍拡競争では時がたてばたつほど中国に有利で、 日本には不利になります。」

新聞から

「日米が優位にあるうちに、中国に軍拡は不毛だと気づかせる働きかけを強めるべきです。
経済規模や政治体制の性質から見て、軍拡競争では時がたてばたつほど中国に有利で、
日本には不利になります。」

「巻き込まれたくない米国。捨てられたくない日本。」

「非軍事の網の目で軍事的な対抗関係を包み込んで鎮めるべきです。」

「敗戦から70年。過ぎ去らない過去に直面させられ、いらだちが募るような場面が増えるでしょう。
いらだちを偏狭なナショナリズムに変えないこと。」

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どこの国も、内政で面倒なことがあるときに、
隣国との緊張を演出して、国民感情をコントロールしたいと思うものだろう
日本との過去は過ぎ去っていないと70年の区切りで宣伝するだろう

中国については、経済成長がどのくらい持続するのか、怪しいし、
最近になって農民戸籍と都市戸籍の区別を無くする方向で変更するとか、
また香港の民主化要求デモについても、賛成派と反対派の両方の、切実な考えなど、
いろいろあるが
チベットなど周辺民族を抑圧するような感じだと、今後はますます苦しいのではないかと思う
お金が分配されているうちはいいが、
むしろ収奪されるようになると、当然、権利主張の声が高まるだろう

巨大組織が巨大なままでいるのは、巨大な特殊利益が分配されるからであって、
それが途切れると、分裂の力は強くなるだろう

先日までロシアは開かれた国というイメージを売り物にしていたと思うが
ウクライナ問題でだいぶ方向が違ってきた
あと2年は我慢だとプーチンが国民に呼びかけ、国民もそれで納得だそうだ
ゴルバチョフもインタビューに答えて、
クリミアはこの300年、ロシアと一体で切り離せない歴史がある、併合は当然だと述べていた

そのロシアを痛めつけているのが原油価格の下落であるが
資源以外に特別な産業はないといえるのは中国も同じではないかと思う

中国が安価な労働力提供者であった時代はもう過ぎたようで
今後は消費者大国としてマーケットのプレイヤーになるのだろうが
その原資は資源だと思うが、資源の支配は全く中国共産党の自由で、
それはそのまま民主主義と自由を抑圧する資源として使われるのだろう
急速な少子高齢化もあるというし、自由と民主主義の要求は強まり、
民族の自立や、中国からの分離独立の要求は強まるだろう

魅力あるマーケットにすることと、共産党独裁との併存は結局難しいのではないかと思われる
魅力あるマーケットを実現できなければ、お金が足りなくなり、内部崩壊に向かうだろう
魅力あるマーケットを実現するためには香港での要求のように、共産党の独裁を解除するしかないだろう
そもそも幹部の汚職など、情報が足りないだけで、現状でもかなり危ういのではないかと思う
そう考えると中国関係の株の暴落はとてもさしせまった現実的な不安定要素だろうと思う