米国整形外科学会(AAOS)は11月24日、旅行中にスーツケースを運ぶ際の外傷を防ぐ注意点を紹介した。
米国消費者製品安全委員会によると、2013年にスーツケース運搬に関連して発生した外傷は7万5543件。2012年に比べて2万件以上も増加している。AAOSは「スーツケースを気をつけて扱うことで旅行中の受傷は避けられる」と述べている、スーツケース運搬時の注意点の詳細は下記の通り。
【スーツケース運搬時の外傷を防ぐための注意点】
1. スーツケースを買うときは、車輪部分や持ち手がしっかりした軽いものを選ぶ
2. 荷物は軽くすること。可能ならば、大きなスーツケース1個ではなく小さめのかばんに小分けにする
3. スーツケースを台の上や車のトランクに載せる時は、腰を曲げずに膝を折って屈み、脚を伸ばす力で持ち上げる。持ち上げた後は、体幹近くに保持する
4. 機内の棚にスーツケースを入れる時は、まずシートの上に載せ、両手でスーツケースを左右から支えて持ち上げる。車輪のついたスーツケースは、車輪側をまず棚に入れてから奥に押し込む
5. スーツケースを持ち上げる時や運ぶ時は、体幹をねじらない。爪先を進行方向に向けてから、体全体をそちらの方向に回すのがよい
6. 急がない。荷物が重すぎる時や運ぶのが困難な場合は、誰かに手伝ってもらう
7. 重いスーツケースを長時間運ばない。重すぎる物は、機内や車内に持ち込むより預ける
8. バックパックは、調節できるパッド付の肩ひもが2本あるものを使う。バックパックを片方の肩にかけると重量が均等に分散せず、筋肉を痛める原因になる
9. 階段を昇る時はスーツケースを引きずらない。重い荷物がある時は、エレベーターを使うのがよい