私が若者に勧めているBSドキュメンタリーであるが
今週の最初の2日は第一次大戦における女性の現実と植民地の人々の現実であった
一次大戦で独仏は膠着状態となり男性が足りなくなった
女性が軍需産業から電車の運転まで代わりにやった
ところがフランスでは当時、女性の賃金は男性の賃金の半分ほどだった
人件費が休ま済んだおかげでルノーとかシトロエンは大儲けした
戦争が終わって男性が帰ってくると
フランスの女性はまた家庭に帰らせられた
フランスで婦人参政権が認められたのは第二次大戦終わりのあたりになる
高級ブティックのお針子さんたちがストライキをしたとか
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イギリスは植民地であるインドの人たちを戦争に駆り出した
またドイツは植民地支配していた地域のアフリカの人たちを駆り出した
当初は、インドの人たちのほうが戦闘は強いのではないかと思われていたが、
アフリカを舞台としたドイツとイギリスの戦いでは当初ドイツ軍が勝利を収め
ドイツの組織したアフリカ人部隊は強いと高く評価された
しかしその後はメッキが剥がれてアカン事になるのだが
戦時中の情報統制の常で、そうしたマイナス情報は伏せられたままだった
ドイツ、フランスなどは現地での戦いだけではなく、
本国の戦いにまで植民地の人々を投入した
ドイツとフランスの前線のあたりにはたくさんの外国人部隊が見られた
その様子を克明に記録していたという地元の神父の日記などが紹介されていた
例えば、フランスの戦車部隊が行動すると、そのあとの戦車のメンテナンスが大仕事で
部品を綺麗にしたり、修理をしたりなど、繊細さを必要とし、しかも重い労働が待っていたのだが
それを中国人が担当していたという
記録では、黄色い、鼻が低い、目が釣り上がった、いつもニヤニヤ笑っている人たちで
趣味は家の窓から中を覗くこと、店のショーウィンドウを眺めて歩くことなどと書いてある
我々黄色い人はそのように見られていたのだろう
それは今でもあまり変わらないかもしれない