格差社会、非常な貧困、戦争という道はすでに経験した道だろう。
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堀田善衞氏が平田篤胤について書いている短い文章がある。
「海鳴りの底から」の中のプロムナード4
国家神道についてであるが、
村岡典嗣「日本思想史研究」の中で、
平田篤胤の神学においてキリスト教がどのような影響を与えたかが論じられている
平田篤胤はこの時期、はじめの妻に先立たれ、長男を亡くし、さらに病気で次男を失った、しかも
非常な貧困に苦しめられた。
その時期、キリスト教を研究し、いわば換骨奪胎して、独自の神道を形成したというのであるから、
実際、その言うところを聞いてみると、驚きである。
イザナギ、イザナミの二神は、アダムとエバの立場、つまり被造物になってしまい、創造主宰神を想定しているようだ。
さらにはキリスト教に言及し、旧約聖書の話も、「皇国の古伝の訛り」であると書いていて、
今から思えばあまりな言い分である。
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貧しくなると
何でもありなんだなと
納得する