平和への誓いの日
子供たちは実に素直に語る
「世界の戦争を見ていると、要するに、世界はまだ戦国時代なんだね
言葉が通じなかったり、宗教が違ったり、正義の意味が違ったりして」
「今の日本は明治時代に長州なんかが権力を握ったことの名残を生きているのね」
「太平洋戦争でアメリカに負けて、そのときアメリカは天皇も長州も存続させたわけでしょう、その枠組を、私達は今も生きているというだけ」
「戦後レジームからの脱却というなら長州とか三菱とかの支配勢力をなんとかしなくちゃ」
「どっかの悪い国が攻めてきたらみんな死んでしまうよ、それでもいいのか、というような言葉は、
戦国時代に、隣の国が攻めてきたら、我々は滅ぼされてしまうという感覚と同じなんでしょうね、
つまりね、どのくらい遠くの未来を感覚しているかという問題だと思うよ。
いつまでも戦国時代にいないで、次の時代にいけば、隣のお城と喧嘩してなくてもいいのにね。」
「戦国時代がずっと続くんだから、戦国時代方式で、税金で兵器をたくさん買って、軍事訓練して、隣の国を弱体化しないといけないとか思う人達と、ユーロの例もあるし、大きく言って、警察とか司法とかをまとめて世界化してしまえばそれでいいわけでしょう」
「それができないのはお金持ちとか権力者者とかが抵抗しているから。だって貧乏な平民にとっては、世界政府が支配者になっても、日本在来権力者が支配者になっても、刑法や民法が世界標準になっても、日本ローカルでも、あまり関係ないもん。どっちにしても大変なんだし。」
「正義という概念の共有化はできそうに思うんだけど、実際には現状の利害関係を固定化したい人たちがいるからできないだけ。必死に既得権を保持できるように宣伝している。私達みたいに何も持っていない立場から言えば、誰に税金を払うかというだけの違いで、あまり関係ない。」
「もちろん、たてまえは、自分たち市民が権力の源泉で、私達が憲法を制定したということになっているけれどもね。実際は、どんどん税金を取られる。マスコミが宣伝すれば、強権も隠蔽できる。」