中学2割がセクスティング経験あり 【米国小児科学会】
セクスト受信で性行動の積極性6倍に
2014年7月16日 米国学会短信 カテゴリ: 一般内科疾患・小児科疾患・産婦人科疾患
米国小児科学会(AAP)は6月30日、メールのやり取りが過剰で、性的に露骨なメールや写真つきメッセージ(セクスト:sext)を送受信(セクスティング:sexting)する中学生は性行動に積極的な傾向が強いという結果を示した研究を紹介した。研究はPediatrics誌 7月号(オンライン版)に掲載。
研究では、2012年に10-15歳の中学生1285人から収集した情報を調査し、セクスティングと実際の性的行為および危険行動について比較。メールを利用している生徒のうち、20%が1回以上セクストを受信した経験があり、5%はセクストの送信経験があった。1日のメール数の多い方がセクスト送受信経験は多く、セクストの送受信経験のある生徒は経験のない生徒よりも性行動に積極的である傾向が強かった。また、セクストを受信している生徒はしていない生徒の6倍、セクストを送信している生徒はしていない生徒の4倍、性行動に積極的だった。
著者らは、初性体験の早さが性感染症、妊娠やその他のリスク増加につながることから、小児科医が10代の若者の来院時にセクスティングについて忠告すること、中学校のカリキュラムにセクスティングの危険性に対する知識について盛り込むことを提言している。
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