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そして、落合監督はあんなふうに無愛想にみえるけれど、「選手の気持ち」になって考えられる人でもありました。
2006年にリーグ制覇をはたした際に、大の中日ファンであるスタジオジブリの鈴木敏夫さんが、落合監督に尋ねたことがあるそうです。
「なぜ、愛想が悪いのか?」と。
表情が一瞬、こわばった。落合監督は、ぼくの目をじっと見つめると、ゆっくりと丁寧に答えを言ってくれた。「オレのひとことで、選手は調子を崩す」。それだけ聞けば十分だった。
みんなに優しく、公正であろうとすればするほと、人というのは、孤独で、無口になってしまうのかもしれません。
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