嫡出子と非嫡出子の遺産相続にあたっての差別は憲法違反であるとの判決が出て
それについてすこし議論があった
もちろん、いつものとおり、欧米先進国ではどの国でも
嫡出子と非嫡出子の差別はないということが背景にあり
日本だけ「遅れている」という「感情」が背景にある議論であった
要点は、「子供には罪はない」という、いつもの根拠が出ただけ
戸籍上の正妻の子供と愛人の子供を差別してはいけないというのだが
その差別を承知で産むことを決めたのだろう
とかなんとか、そんな話とか
また、正妻にしてみれば、それは認められない話ではないか、
正妻が把握できず制御できない部分で財産の分散が生じてしまう
非嫡出子の出生時の法律が適用されるべきではないか
正妻にどんな落ち度があるというのだろう
そして、まあ、以上のようなことはどうでもいいのだが、
「子供の立場に立ってみれば」と正論を言うなら、
貧乏な家に生まれた子どもと
裕福な家に生まれた子供の差別はどうすればいいのだろう
先進的な理論によれば、当然、理性の命じるところは、
子供は子供である限り、できる限り平等に教育され養育されるべきである
親の経済力によって教育の差が生じるなど断じてあってはならない事態である
教育の地域格差も断じて許してはならない
出生地によって差別が生じるなど、行政が行政である限り、許されてはならない
(これに対しての反論は、親が自分で選んでその土地に生活しているのだ、というものだろう。
しかしそれは子供の選択ではない。子供は平等を主張できる。)
遺産の相続など子供にとっては些細なことである
幼少時の教育こそ子供にとって一番大事なことだ
貧富の差とか地域の差とかで悲しい思いをする子供がいなくなるように
大人には責任があると思う
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まあ、自分の親が、脱税のために戸籍を米国に移動し、株取引も海外口座で秘密にし、
相続の時にはスイスの口座から何か出てきて、どういう性質のお金なのか、遺族は知らないとか、
そんなことは嫌だなと思う
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子供は平等だと正論を言うなら
正論を貫徹してもらいたい
社会の子として
教育費も遺産も平等にあげたいものだと思う