“日本の京都にある有名な庭、竜安寺の石庭。15世紀末に造られたこの庭は、もっとも有名な禅の庭であり、由緒ある庭師の最後の仕事となった庭である。通常、庭とは人が歩き回る場所であり、花壇や植物、花があるものだ。しかしこの庭は瞑想するためだけにあり、白砂と15個の石から成っている。これらの石は、2つ、3つ、5つと分けられており、分けられた石の集まりは、庭のどこから眺めても、1つの石がどれか1つの他の石を隠すように配置されている。 つまり、この庭は石が15個あっても全てを一度に見ることはできないと知ることの思想から造られているのである。把握している事柄全てを一度に見ることはできない。”