年をとるとか死ぬとかに関してつらいことは
たとえば、亡くなった人の遺品の整理の場面である
これは大事だからといってくれればまだしも
そんなものは処分しようということになって
どんどん捨てたりする様子はなかなかつらいものだ
故人の大切にしていた本などは古本屋が呼ばれて値段を提示する
たいていは二束三文で持って行かれてしまう
街の古本屋で、多分そういう経緯だろうと推定されるような
古本のひとかたまりを見たりすると悲しい
とは言え、しかたのないことだとは思う
遺族の人達にとって故人の専門のことなど興味が無いのが普通だろうし、ましてや古い本ともなると遺族にとっては価値がないだろう
誰にもなんともならないような話ではある
生前に、役立ててくれる人に託して遺贈するのがよいのだろうが、それも偉そうな話でなかなか難しい