昨夜はある翻訳文学を岩波文庫版の新訳で読んでいた
新訳と言っても、古いものだ
岩波の古い方の翻訳を引用する文学者が多いように思うし
私も最初はそれを読んだ
いま家のどこかにはあると思うのだが新訳があったので手にとって見た次第である
日本語がひどくて、どうしてこんな翻訳になるのだろうと考えた
頭の悪い学生が辞書を引き引き、熟語は辞書そのままを当てはめ、というような具合かなと思った
大学の先生だとこんなふうなレベルで仕事をしているのかと思ったりもした
引用された時にすぐ分かるように対策した結果の奇妙な日本語なのだろうか
しかし翻訳後記も同じような日本語であった
光文社から新訳が出ているので参照してみたら
同じようにひどい
お年寄りが東京方言で語っているような具合で
夏目漱石などの流派に当たるのだろうか
読む気になれない
新潮社版は文庫ではなくてハードカバーのものが家にあるはずだが
それもすぐには探せない
昔読んだ印象ではあまり良くなかった
英語なので自分で読めばいいのだし
原文もProject Gutenbergで無料ですぐに入手できる
(入手はしたけれど、億劫で読んではいない)
検索すれば個人のサイトに全文収録されてもいる
出版の世界でも有能な人はもっと売れる本の分野に行くのだろうと思う