余計なお世話だとは思うが
普通に遊んでいる猫なのに
ときどきふさぎこんで寝てしまったり活動性が鈍る場合、
とくにメスの場合、
鎮痛剤を投与して、調子が良くなるかどうか様子を見てみたい
鎮痛剤投与で調子が良くなる猫の中の一部は
たぶん慢性頭痛、場合によっては偏頭痛の可能性がある
賢い猫なら、鎮痛剤と頭痛解消の間に連合を形成して、
痛い時には鎮痛剤を飲むかもしれない
そしてそのように行動するとすれば、
自分は今、頭が痛いと自覚しているのであって、
自意識の萌芽が確かにあるといえるのではないだろうか
喉が渇いたから水をのむのは連合形成ではなくて本能的なプログラムだろう
喉が渇いたと自覚して、水をのむのではない
渇きの信号が勝手に伝えられて水を飲む行動に直結している
そこには自意識の関与はない
しかしある種の猫が鎮痛剤を自発的に使用する場合、
自意識の萌芽を仮定してもよいようなきがするのだけれどもどうだろうか
鎮痛剤が快感回路と結合する場合もあるだろうが
むしろ、鎮痛剤が不快を消去することを学習するのではないか
とすれば、いつ飲むかについて考えると、いま頭痛があると自覚することが必要であって、
それは自意識の萌芽ではないか
ーー
犬はさらに賢いので
愛犬家はほぼ皆さん犬の自意識については当然のように肯定している