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頭の中にはだれだって傑作があるし、作る前がだれだっていつだって幸せだ。作るという作業は、その傑作を、どこまで駄作なんかにせずに外に出しきれるかという勝負なんだ。つまり、永遠に作ろうともせずに、その頭の中の傑作を、誇っているのが幸せなのは、だれだってそうなのだ。
そして、本当のところ、作り始め、幻滅し、アウトプットできないと思い知り、そこから突然、全く違うものが生まれるのが、本当の醍醐味だったりする。想像していたものと全く違う、そして、劣化したわけでもない何かが零れ出て、それが作品になっていた時、作るっておもしろいなあ、と思えるんだ。
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