IQと統合失調症の関係が確認されたと言うのだが、さて?

IQと統合失調症の関係が確認された
Schizophr Res 2011; Advance online publication
英語版 配信日 2011-07-27
MedWire News:IQが低いと統合失調症のリスクが上昇することが、既発表研究のシステマティックレビューとメタアナリシスによって確認された。
「後に統合失調症を発病する人々は病前のIQが低いが、これは、本疾患の発達的側面を裏づける重要なエビデンスのひとつである」と、University of Cambridge(ケンブリッジ大学、英国)のGolam Khandakerらは説明している。
さらに、「これは統合失調症の神経発達理論としてまとめられており、実証的エビデンスも存在する」。
「しかし、病前IQの低下を絶対値で示すと、どの程度になるのか、また病前の低いIQは、のちに発病した患者の大半に認められる(病前IQの分布が左に偏っている)ためなのか、それとも著しい低下を示す少数の患者に起因しているのかなど、基本的な問題は未だ解決されていない」。
そこでKhandakerらは文献を検索し、統合失調症発病前のIQに関する、一般住民を対象とした研究またはコホート内症例対照研究を収集した。
その結果、統合失調症患者4396例、対照被験者745,720例を含む12件の研究が、レビューの選択基準を満たしていた。
研究結果をプールし、分析を行った結果、統合失調症患者は精神的健常者に比べて、病前のIQが有意に低いことが確認された(エフェクトサイズは-0.43)。これは、一般の人々のIQの平均を100.0とすると、将来的に統合失調症を発病する人々の平均値は93.6という計算になる。
ただし、エフェクトサイズは研究ごとに異なり、有意な異質性が見られた。
さらに分析を行ったところ、IQが1点低下するごとに統合失調症リスクが3.7%上昇するという、有意な「用量反応」効果が認められた。
また、病前のIQが低いほど、統合失調症の発病年齢が低かった。
一方、発病に至るまでの病前期に、IQが漸進的に低下することを示唆するエビデンスは得られなかった。
Khandakerらは次のように結論づけている。「病前のIQは、統合失調症リスクおよび発病年齢と強く関連している。このことは、神経発達が統合失調症に幅広く関係しており、知的能力全体に影響を及ぼしていることを示している」。
「さらに、IQが高い方が統合失調症を発病しにくいと考えられるが、これは、有効な認知的予備能が高いためだと思われる」。
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まず統合失調症をどう定義してどう診断したか
統合失調症にもタイプがあるのでそのサブタイプ分類ではどうか
こういう意味不明な論文で結論だけが記憶に残るとしたら良くないことだと思う