やはり日本が国として直面している困難はかなり大きいのだと思う 処方箋が見当たらない そのことを深刻に考えず、問題に直面しないでいられる人を総理大臣に選んでいる

震災からの復興が思うように進まないのは
ひとつには少子高齢化の影響があり
都市計画をするにも、縮小計画をたてなければならず、住民が減少する
そうなると、店や施設が戻らない、するとさらに住民が戻らないという悪循環があると紹介されていた
これは30年か40年後の日本の課題そのものなのだという

安倍総理とその周辺の人たちがどうして政権を取ることができたのか不思議に思うのだが
オリンピック誘致でフクシマは「アンダー・コントロール」と言ったような
軽はずみで浅慮な発言が人気につながるのだと思う

考えの深い人は、いま日本が直面している課題は、復興問題であり、少子高齢化問題、エネルギー問題であると考え
財政規模も縮小傾向にして、今まで通りには出来ませんよと、国民に納得してもらうことが役目だと考えるのではないか
だから保守本流やリベラルの人たちは、人気取りにはならない、言いにくいことも言わなくてはならないとまじめに考える
すると支持が落ちる
威勢のいい、間違いを言う方が支持が上がる
しかし歴史の審判を考える政治家も役人もそれはできないだろう
それが出来る人が少数いたということだ

これはポプュリズムとも少し違うようだ
人気取りのためではなく、どうも本気で思っているらしいから

復興も少子高齢化も自分の考える問題ではないと切り捨て
軍国右翼的発言に終始しオリンピックなど見栄えのする仕事に集中する人は
いま国民が直面している困難な課題を忘れさせてくれるのだろう

やはり日本が国として直面している困難はかなり大きいのだと思う
処方箋が見当たらない
そのことを深刻に考えず、問題に直面しないでいられる安楽気分の人を総理大臣に選んでいる

縮小経済を補うために武器製造もしよう、原発を輸出しようという選択を
国民は本当に支持するのだろうか
あるいは原子力村やオリンピック村の利権をそのままにして少子高齢化を生き延びられるのだろうか
借金をリセットするための政策はどうなるのだろう

軍国右翼主義以外の諸問題は大抵が先送り
経済政策も、麻薬を追加しただけのように思われる
あとで一層苦しい思いをすることになる

しかしこのように問題を限定してしまえば短期間だけだが国民に痛い思いをさせないで済む
いつか問題に立ち向かう政権は大変だろうと思う
あるいは、誰も何も言えないで、恐慌、破産、戦争でリセットになるのか