戦争をこちらから仕掛けることはない、領土的野心もないし、
海底油田の権利などもこの国際社会では相互に監視しあっているのだから、軍事力で奪い取れるものではない
しかし、平和を守るために相当な戦力が必要なのだという議論がいつでもある
平和を守り、国を防衛するために充分な軍備とは何か
考えて、結論は、核先制攻撃である
現代の戦闘で、本気で第一撃を急所にくらったら、もう勝敗は決している
相手の作戦中枢とか軍事基地などを先制同時攻撃すればいいだけの話である
飛んでくるミサイルを空中で叩き落とすという「超兵器」も買ってあるのかどうかわからないが
多分、最終的には、使い方が悪かったということで終わりになるはずだ
日本が今後核ミサイル基地などを持つようなら、そこを破壊すれば足りる
そうでなければ、日本に50数基ある原発を狙えばよいのだろう
その点では日本は軍備がないのではなくて
原発設備が安価すぎて、警備が手薄すぎる
中国は国土が広い分だけ、分散して重要施設があるのだろうから、先制攻撃するには何か別の方法が必要だろう
日本の国土は一瞬の先制攻撃に極端に弱い構造である
韓国も同じ
中国、ロシア、アメリカなどはそのようなことはない
国土の半分を焼かれても、残りの半分で反撃するだろう
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こっちが戦争なんかする気がなくても、相手が攻めてきたらどうするんですか
だから防衛軍は必要で、攻めてきたらきちんと攻め返すのだ、
というのが
再軍備論者の常套文句だ
スターウォーズ計画は今のところ無理なので
邪悪な相手が核先制複数箇所攻撃を実行した時に
せいぜいできることは
こちらは全滅になるが、つまり全員死んでしまうのだが、
そんな場合に、報復に何の意味があるのかよくわからないながら、
日本の保有する予定の全部の核ミサイルを中国本土の主要爆撃目標に向けて発射しておくことだろう
発射した本人も結果を見届けることなく、先に死んでしまうだろう
その後で核の冬、人類の危機
そう考えると、核先制攻撃には何のメリットもないことになる
合理性のある人間ならそんなことはしない
しかしときどき合理性に欠けた人間が存在するので、困ったことになる
では核兵器ではなく通常兵器のレベルではどうか
どこかの島を占領するとか、そんな話
それについては、警察的な設備で充分ではないだろうか
泥棒が来たらいけないから防衛しようというのはわかるが
それは戦争をする準備とは違うだろう
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以上のような戦争は昔風のものであって
領土を略奪して、その結果資源を略奪しようという性質のものだ
武器屋と戦争屋の思考である
現代ではそのような必要はなく、現地の政治権力を分割して対立を生み、
一方がこちらに協力するようにする
そのためにお金を使い、スパイ技術を提供する、それだけでいい
選挙をするなら勝てるように協力するし
勝てない場合には、勝ち馬に乗り換えて、そちらを支配する
もっとも土着的な部族の長が、米国に最もよく従うというのも、よくある話だろう
自分たちは一番強いから、一番強い米国に従うということらしい
たいていどこの国の指導部にも米国留学や英国留学をした人材がいて
操り人形として動いてくれる
しかしもうそんなことも、お金がかかるし面倒なのでアメリカとしては
それぞれの国と地域で勝手にやってほしいということなのかもしれない
通信を傍受して動きをつかんでおけば充分なのだろう
武器屋・戦争屋と金融屋の意見は重なるようでずれているようでなかなか微妙である
結局のところ、武器屋・戦争屋に戦争を仕掛けるのはまずいし
金融屋に対して仕手戦を挑むのも愚かというものだ
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われわれは
もっと平和な社会を
もっと構想しなけれならない