慢性に継続するストレスに晒された場合 神経衰弱状態になる その場合、うつ状態と不安が発生し 強度の場合は大うつ病とパニック障害の系統となり、 弱度の場合はディスチミア(気分変調症)とGAD(全般性不安障害)となる

慢性に継続するストレスに晒された場合
神経衰弱状態になる

その場合、うつ状態と不安が発生し
強度の場合は大うつ病とパニック障害の系統となり、
弱度の場合はディスチミア(気分変調症)とGAD(全般性不安障害)となる

  うつ系  不安系 
強  大うつ病  パニック障害 
ディスチミア(気分変調症)  GAD(全般性不安障害) 

マスコミで言う「新型うつ病」の場合は
表の中の強度の場合に当たり、大うつ病の形を取ることもありパニック障害や恐怖症の形を取ることもある
また両者が併存する場合もある
つまり、会社恐怖症や上司恐怖症の形をとることがある。

一方、
いわゆる神経衰弱症の場合では
ディスチミアまたはGADの形を取ることがあり
両者が併存することもある
むしろ、昔は神経症性抑うつとか抑うつ神経症と呼んでいたものを
DSM制定の経過の中で不安とうつを無理に分けたため、このような分類になっていると言っても良い
もともとは抑うつ神経症というものであり、
うつと不安を伴い、背景には特有の性格傾向がある
一言で言えば神経質な人ということだろうか

こうして概観すると不安とうつを分離するのは正しいのだろうかと考えることになる

治療の実際で言えば、
薬剤に関しては、うつ系も不安系も同じ薬で治療できるので
あえて分離する必要はないと思われる
しかし精神療法でいえば
うつ系にはCBTであるし
不安系にはCBTのなかでも行動療法系のテクニックが有効であるように思われる

この精神療法の差が症状の差に対応する何かなのだろうか