雪で自動車が立ち往生するとテレビで伝えている
立ち往生とは何かと聞かれる
往生とは死んで極楽に行くことで
立ち往生とは
普通は畳に横たわって死ぬものだが
立ったまま死ぬことを立ち往生という
「弁慶の立ち往生」などと使う
また「往生際が悪い」などともいう
死ぬという意味から少し転じて
死ぬほど困るとか、死ぬほど苦労するという意味となり
「往生した」で「難儀した」という意味になる
ここで「立ち往生」と使えば、座ることもできないで立ったまま難儀が続くこととなり、
雪で自動車が立ち往生した
という言葉の使い方になる
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こうしてみると、日本語はやはり難しい
外国人にスッキリと説明できない
コンテクストに応じての意味の変化が大きすぎる
今後は外国人が日本語を理解しやすくなるように、
一つの言葉は(なるべく)ひとつの意味、誤解のないような言葉になってほしいものだと思う
うちわの人間が暗号を語るように
文脈によって意味が変化するような言葉はまずいと思う