弱い自分、限りある生命の自分であるから、
何かしら永続性のあるものと自分を同一視したいと思うのだろう
また、なにか大きくて強いものと自分を同一視したいのだろう
あるいは同一視をやや弱めて、所属しているとか、構成員であるとかでもいいのだろう
そうしないと不安に耐え切れないのだろう
背景にはできれば複雑なことは考えたくないということが横たわっている
簡単に済ませたいのだろう
自由も重すぎて背負いきれず
誰かに任せてしまいたい
誰かに任せてしまいたい
蟻塚の蟻になることで構わないとさえ思うのだろう
自分が考えて決断し責任を取るよりは
誰か偉い人(多くは偉いと自称している人)にまかせてしまいたいのだろう
実に人間は弱いものだ
そして責任を負いきれず一任したくせに
あとで文句を言うし他人の責任にしたがる