米国小児科学会(AAP)は10月1日、見てもいないのにテレビを付けっぱなしにした「バックグラウンドテレビジョン」の環境に米国の8カ月から8歳までの小児は1日平均4時間さらされているとの研究結果を報告した。学会発行のPediatrics誌11月号に掲載している。
ノースカロライナ大学を中心とした研究グループは、全米の1人の子どもを持つ家庭を対象に電話調査を実施。24時間の日記を書いてもらったところ、子どもが見てもいないテレビを付けっぱなしの環境で過ごした時間は1日232分であると分かった。より幼い子どものいる過程、黒人家庭でその時間は長い傾向にあると判明した。
著者らは就寝時間帯、食事の時間帯はこまめにテレビを消すように勧めている。
学会はかねてバックグラウンドテレビジョンは、子どもの認知機能に有害であり、社会生活に支障を来すと説明、特に2歳以下の暴露を避けるよう警告していた。