2012年9月25日 米国学会短信 カテゴリ: 小児科疾患・整形外科疾患・救急
米国小児科学会(AAP)は9月24日、子どものトランポリン遊びは危ないとして、使用しないよう勧めるべきだと声明を発表した。学会が発行するPediatrics誌10月号に掲載している。
AAPは1999年にトランポリンの危険性を指摘する声明を出しており、2006年に再度支持した経緯がある。今回、継続的に危険性があるという認識に変化がないと強調した。
トランポリンによる外傷は米国で年間9万8000件発生していると推定しており、3100人が入院となっていると説明する。子どもは大人よりも頻度は多い。
学会が注意を促す理由は、トランポリンのマット上の外傷が全体の75%を占めて最も多い点である。マット上の外傷は、ネットやマットで転倒予防しても防ぎようがない。5歳以下が特に危なく、48%が骨折あるいは脱臼となっていると解説する。
もちろん全体の3割程度を占めるトランポリンからの転倒事故はさらに重い外傷につながる可能性がある。
学会は「小児科医は小児のトランポリン使用を控えさせるべきだ」と勧めている。
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