マルチタスクによる継続的な刺激は、快感を感じる部分のドーパミン細胞を活性化させる
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マルチタスクの刺激に慣れた脳は、ネットよりもペースの遅い現実社会に適応できなくなる恐れがある
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インターネットのマルチタスクは人間の感情の読み取り方を忘れさせてしまう可能性がある
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・マルチタスクの習慣がある人は、人間の顔写真から感情を見極めるのが難しい傾向にあった
(スタンフォード大学の社会心理学者クリフォード・ナス氏)
・SNSや動画視聴を同時に並行して行う子どもは、社会性の獲得に問題がある割合が最も多かった
(スタンフォード大学の研究チームが8~12歳の女の子3461人を対象に調査)
記憶力の変化
,検索エンジンとネットのおかげで、ほとんどの事実は記憶する必要がなくなった。しかしこのことは同時に、われわれの記憶能力に影響を与えている可能性がある。
オンラインでいつでも入手できる情報については、
記憶したり学んだりする意欲が低下する傾向にある
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・2011年7月14日「Science」誌に掲載された論文による
・46人の大学生を対象に行った実験
学生たちにある知識を覚えて、パソコンに入力するよう指示する。
Aチームには入力内容は消去されると伝え、Bチームには入力内容は保存されると告げた。
その後学生たちに入力内容を確認すると、Aチームの方が約40%よい成績だった。
後でネットを使って調べられると分かっている場合、
人は答えを考えることよりも、問題を覚えることに集中するようになる
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ネットが外部記憶装置のような役割を果たし、
自分たちの脳を拡張するような形でネットに依存するようになる
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ネット検索が記憶力を低下させるわけではなく、
ネットの普及に応じて、物事を覚える方法や様式が変化しつつある
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脳の活性化
上記写真はMRIで脳をスキャンしたもので、赤い部分が脳が活動している部分となっており、左が読書中の脳、右がネットで検索中の脳となっています。つまり、インターネットを使っている方が脳はより活発に動いている、と。
読書とネットでは、ネットをしている時の方が脳が活発に働いている
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・この活発化は、以前にネットの利用経験がある人に限って見られた
・ネット検索の経験がない人は、経験を積むことで同様に活発化する可能性がある
単純な読書と比べると、ネットには選択肢が多数あり、
情報を求めてこれらを選択していくことは脳の回路を多用する
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ネット検索などを行うことで、意志決定などをコントロールしている脳の中心部が刺激される
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毎日ネットで検索を行うことによって、痴呆リスクを減らすことができる可能性もある
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キーボードが言葉の印象に作用する?
キーボードでは右側に配置されている文字のほうが打ちやすいため、右側の文字を多く含む単語の方が肯定的な印象を持たれるという研究結果が発表された。
ある言葉をタイピングする際、
キーボードの位置がその言葉の印象に影響を与える可能性がある
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キーボードのT・G・Bより右にある文字を多く含む単語の方が、
肯定的な意味合いを帯びる可能性がある
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※QWERTY配列のキーボードの場合
この効果はキーボードの右側の方が、左側よりも打ちやすいという傾向から生じている
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・何かを使用する際の使いやすさや使いにくさは、そのものに対して人が抱く印象に影響を及ぼす
・名前の発音しやすさが、その人の印象に影響を与えるという実験結果も存在する
※単語が本来持つ意味を上回るような結果は今のところ出ていない