世界は美しい
人生は素晴らしい
と小説でも映画でもテレビでも言っている
でも私の現実はそんなに美しくないし別段感動的でもない
むしろつらい事のほうが多い
花は美しいが現実の花よりも写真の花のほうが美しいと思うことも多い
景色だってそうで、偶然私の行った日が一年で最高の天気でもないのだろうし
その点では写真とかビデオのほうがずっと美しいのだろう
恋愛だって映画の中のほうが理想的な美女と美男が美しいままで生きているので
現実よりはずっと素敵だ
軽躁状態の人は感動いっぱいで感激満タンである
また、現実に家が裕福で知人友人に恵まれ才能にあふれる人達はそのような美しい人生を体験しているのかもしれない
確かに子供時代の教育環境を整えてやれば、子供に受け取る能力が有る限り、かなり幸せにはなると思う
最高の先生が最高の子供を教育するのだから、当然感動も幸福も生じるだろうと思う
しかしそんなことは東京の一部で実現されているだけの別世界のことで
現実の庶民の我々には
そんな幸せも感動もない
どこのスーパーの卵が安いとか、通販で買えるいいものとか、そんな感じ
本物の花だって高くて買えないし
花が咲いている公園と言っても、時間も交通費もかかる
だから花は写真が美しい
観光地はビデオが美しい
恋愛は映画が美しい
感動はフィクションの中にあり
現実は貧しく辛く苦しい