循環性のあるうつ病は
うつと正常を反復するものも、うつと正常と躁を反復するものも、
脳細胞の疲弊と回復を中心にしたDAM理論で説明できる
反応性のうつもこの範囲で説明できる
循環性のない、一貫したうつは
妄想か性格の病理を想定すべきだ
この場合は、妄想と性格が一体となっている
神経症性うつ、抑うつ神経症、GAD、ディスチミアなど
以前は
上記のものと薬剤選択も違うものになり、ドパミンブロッカーとかが選択される。
トリプタノールなどの三環系も考慮して良いだろうが
トリプタノール、トフラニールが有効であるものが中核的なメランコリー型うつ病であるとする考えが根強くある
しかし自殺を防止するという観点からトリプタノールが有効である場合はやはりあると思う
会社ではうつ、家庭では普通とか、
自分の部署ではうつ、別の部署では普通とか、
環境に応じて、または対する人によってうつか普通か変化する場合は、
急性ストレス反応が可逆的な不安抑うつとなって現れるものと思う
むかしはこういう場合は疾病利得の方面から考えたものだ
原則として脳の病理というものは、環境によらず一定のものを想定している
環境が変化すれば一週間のうちでも変化するというものは想定しておらず
DSMでも2週間の間持続してと書いているのは、
一週間のスケジュールによってとか、生理周期によってとか、脳の病理意外の要因を排除したいという気持ちもあるのだろうと思う