傷つきたくなくてひきこもる
しかし
夢が傷口にしみる
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小説家は長い時間を小説の世界の中で生きる
自分で設定したものなのに、設定したあとは忘れずにそれを守り続ける
そして同時に現実の生活を生きてもいる
大変特殊な能力のようにも思うが
そんな人達がたくさんいるのでそれもまた驚く
ーー
小説の世界を作るのも不思議だけれど
それを味わって読めるというのも不思議だ
世界の完全模写ではないから省略がたくさんあり
その省略を自分なりに適切に補って
結果としてうまく味わえるのだから不思議
こんなもの面白く無いという人が多くてもまた当然と思う