ニュースで「凱旋記者会見」と見出しをつける感覚に私は同意できない

今日2013年9月10日、ニュースでは東京オリンピック招致委員会の代表が都庁で
「凱旋記者会見」をしたと報じられている
凱旋とはまた驚きで招致委員会がどんな「努力」をしたものか
日本国民のほとんどが承知している
良い税金の使い方をしてくれたものだ、頭がさがる

「(汚染水問題は)結論から言って全く問題ない。事実を見てほしい。汚染水による影響は福島第1原発の港湾内の0.3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている。
 近海でモニタリングしているが、数値は最大でも世界保健機関(WHO)の飲料水の水質ガイドラインの500分の1だ。日本の食品や水の安全基準は世界で最も厳しい。健康問題については、今までも現在も将来も全く問題ないと約束する。」
というのが安倍総理の発言である。汚染水による影響は薄まっているだけであって、「完全にブロックされている」という表現は、何語にどのように翻訳されても、失望を誘う言葉であると思うのだが、それでも候補地に選定されるということは、演説も質疑応答も全く関係なかったということの証明となるだろう。

IOCは前会長のサマランチ時代に接待などで行き過ぎがあったとして、現会長のロゲになってからはやや綱紀粛正を目指した
しかしそれは見つからないようにやれば良いという意味らしい
サマランチ時代に商業主義と大会の膨張がみられたがロゲになって適正な大会規模と適正な運営を目指した

しかしながらスポーツマンというものがどういう種族であるか、われわれは実体験から知っている
政治家がなんであるかも知らないわけではないし、IOCという貴族たちが何をしているのかも知らないわけではない

ニュースで「凱旋記者会見」と見出しをつける感覚に私は同意できない

東京オリンピック招致委員会が何をして何に勝ったのか、それを凱旋という言葉で表現するのか、全く同意できない