“和むかどうかっちゅーと、またちょっと微妙な話だけど、
欧米系から見た日本の評価の話
俺の友人の飲み友達に、人類文化学の教授がおってな
彼の分析と、同じ研究者として向こうの連中と話しあった結果、
欧米が深層心理で日本をどう思っているかって結果が
「同化される恐怖」
なんだと
たとえば、日本になにか新しい文化が投入されるとする
普通の国の反応ってのは、大概それに対して拒否反応を起こして反発するか、
事大主義のようにそれ一色に染まる二極分化らしいんだけど
日本の場合、
「自国の今ある文化と矛盾がないように、ゆっくり吸収して、同一化する」
傾向が強いんだって
同じように日本の文化が海外に出た場合
はじめは拒否反応を起こされることが多いんだけど、
いつのまにか「COOL!」であると評価をひっくり返し
その後、ゆっくりとその国の文化の中に溶け込んでいく傾向が強いんだと
この「同化吸収」ってのが、
「いつか自分たちが日本の文化に染まってしまうんじゃないか」
っていう恐怖になるらしい
基本が「征服と服従」である欧米や中国の文化とあまりに違うので、
理解しずらいってのもあるみたい
で、彼らが一番恐れているのが、
「それを日本人は意図しないで、ごくナチュラルにやっている」こと、であり
しかも、「その現象そのものはなんら苦痛をもたらさず、
むしろ心地よいため自然に受け入れてしまう」こと、だからなんだそうだ
意図を持ってやっているものは、
それを見抜いてやめさせることが出来るけど
意図せずに、呼吸をするように自然にやっていることは、
やめさせることが出来ない
そもそも、いつの間にか自分たちがそれを望んで染まっていくので、
どうしようもない、って
苦痛もなく、むしろ快感の中でスライムにゆっくり消化されていく状態、
とかそれに近い妄想を抱かせる恐怖らしい
「アインシュタインの予言」あたりの考え方も、この辺に根ざしているのかもしれんね”