“自分が全国紙系の広告代理店に勤務していたのは10年ほど前なのだが、その当時からすでに広告媒体としての新聞紙は凋落していたと思う。地方版では「アカコー」(無料掲載の赤字広告)が常態化し、新規のクライアントが殆ど獲得できず、本紙においてもそれまで自主規制していた5流、6流企業の広告掲載に踏み切り、挙句に疑似科学やオカルトまがいの、明らかに「新聞広告倫理綱領」に抵触した物品群まで掲載するという破廉恥を極めていたのである。 元製作者として警告するが、新聞広告に掲載されているサプリメントだの健康グッズだの宗教書

"自分が全国紙系の広告代理店に勤務していたのは10年ほど前なのだが、その当時からすでに広告媒体としての新聞紙は凋落していたと思う。地方版では「アカコー」(無料掲載の赤字広告)が常態化し、新規のクライアントが殆ど獲得できず、本紙においてもそれまで自主規制していた5流、6流企業の広告掲載に踏み切り、挙句に疑似科学やオカルトまがいの、明らかに「新聞広告倫理綱領」に抵触した物品群まで掲載するという破廉恥を極めていたのである。
元製作者として警告するが、新聞広告に掲載されているサプリメントだの健康グッズだの宗教書など殆どインチキだ。はなから彼らは「いまどき新聞記事を真に受けているトロイ連中」をセグメント(広告対象)としているのであり、むしろB層を主体とする新聞購読者と詐欺商法は極めて親和性が高い。
近年は発行部数を詐称する「押紙」が公然化しつつあるのだが、自分が製作に携わった媒体も実部はせいぜい公称の50%程度であり、また高齢者世帯などに絞り配布するなどとカンプ(見本紙)に謳いながら、実態は専売店が手当たり次第にポスティングするというデタラメぶりであり、結局1面広告を出稿していたマンション開発業者などは軒並み倒産している。これでも連中は「クオリティ・ペーパー」などと自賛しているのだから大笑いだ。
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