“米国で暮らしていた日本人の子供たちは、アメリカ人の基準から見れば、行動上の問題はなんら見受けられない。日本の基準で何をもって問題児とされたか、それは彼らのアメリカ人的特徴だった。
彼 らは、独立していて、自分に自信があり、恐れることなっく率直に話したり自分だけで決める。アメリカ人の子供ならほとんどが、その特徴をもっていれば、学 校でうまく過ごせ、人生を謳歌できる。アメリカでは価値があるものとされる、そうした特徴が、精神構造が全く異なる日本では問題になってしまう。
どちらのモノの考え方が優れているということではない。どちらもその国の文化、環境、歴史の上に成り立つ、その国独特のものなのだ。”