“
人間は,リスク情報をまっとうには理解できません。それは,人間の心がうまくできているからです。人間,考えれば心配事だらけです。極論すれば,町を歩いていて隕石に当たって死ぬことだってあるわけです。
つまり,あれもこれも心配していたら生きていけないわけです。だから,良い情報はポジティブに評価し,悪い情報を無視する。そういった情報処理に関する非対称性,つまり「正常化の偏見」は,とても人間らしいものだと思っていますし,人間とはそういうものだと認めるべきだと思っています。
しかし,「もし何も備えなかったときに,何が起こるのか」「逃げないことで,何が起こるのか」だけは,正しく理解してもらわなければなりません。
”