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* 学力的にはトップ30%レベルだが、手先が器用な18歳が、そのまま電気工になるか、大学を出てホワイトカラーのマネージャになろうかと考える
* 2005年のマネジメントの平均収入は$88,450で電気工の平均は$45,630だ。これはマネジメント職に進んだ方がよいぞ、と思うが、そこには罠がある
* 彼の能力を考えると、おそらくマネジメントに進むと大した実績は出せないだろうが、電気工としてはトップを狙えるはず
* 収入は平均するとマネジメントの方がずっと高いが、実は内訳を見ると、下位10%レベルのマネジメントの収入は$37,800で、トップ10%の電気工は$70,800。この方が彼の将来としてより意味のある数字なのだ
加えて、「無形のやりがい」もある、と筆者は言う。
* 自分の能力に限界を感じながら、平均以下の実績しか出せずに働くほどつまらないことはない。しかも来る日も来る日もオフィスの内勤。電気工として外で楽しく手を動かし、毎日きちんと問題解決しながら、しかも「できるヤツだ」と言われて働くのはやりがいのある素晴らしい働き方である
と。だからといって「お前は電気工にしかなれん」と決めつけるのはアメリカンドリームに反する訳だが、本人に上記の情報を提示して、
「・・・てなことがあるんだけど、どう思う?」
と考えさせるのは大事だ、というのはよくわかるなぁ。
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