この人が偉大だったのは、それまでの霊に対する概念を一変させたこと。
ギボさん登場以前は、霊障とか祟りばかりで、専門家による供養が必要だった。
霊能者や寺が、不幸な人を食い物にしていたと言っても良い。
しかし、ギボさんは、霊は恐ろしいものではない、
大切な子孫を恨んだり足を引っ張ったりするはずがない、
供養も特別なお金をかけた物は必要ない、
故人が好きだったお菓子を「一緒に食べましょう」と念じて食す
だけで構わない、水や花を供えたり、折々に思い出して感謝するだけでよいと説いた。
いわば愛の先祖霊と言っても過言ではない考え方で、
水子の祟りだとか、読経による先祖供養などで儲け
ていた人たちは困ったかもしれないが、
何らかの不幸な出来事に悩まされている人たちには大きな救いだった。
”
宜保愛子について語る