内因性疾患というのは実際にその通りにあると思う
脳がハードとして機能不全に陥る
原因は不明
きっかけとしては生活の中でのストレスが関係している
ストレスの中身としてはたいていは心の傷と心の疲れだろう
この場合には、心の傷と心の疲れは、きっかけにすぎないし、
あるいは結果にすぎない場合もあるので、
その点だけが治療の焦点になるわけではない
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それとは別に、ハードには問題がないけれども、
脳に対する入力が不適切な場合がある
入力を処理しきれずに症状が発生する
それを大きく分けけると
心の傷と心の疲れがあると思う
傷が治るのと疲れが治るのとでは治り方が違うと思う
このあたりは昔は神経症と性格障害で扱っていた
現在では急性ストレス障害とかPTSDで扱っている
ASDもPTSDも心の傷の部類だろう
昔の言葉で言えば神経衰弱状態というのが心の疲れに近いのだろうか
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神経細胞の現実に即して言えば、
一度には処理しきれない信号が入力されるとして、
ふつう1.0のところが一度に100くらいなのが心の傷で
1.2くらいが100回くらい繰り返されるのが心の疲れというイメージだろうか
どちらも、処理しきれないものが残って、処理に時間がかかる
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骨折の分類では、一度の衝撃で骨折するのが普通だが、
疲労性骨折というのがあって、小さな衝撃を何度も反復しているうちに骨折する場合がある
こちらは骨折というマクロで物理的な現象なので
神経細胞の機能低下を問題にする心の傷や心の疲れの例えとしてはややずれるかもしれない
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傷と疲れは分けられるものでもなく
大小の傷が反復するうちに
傷として、または疲れとして、症状になるのだろう
1回☓衝撃100 だと傷
100回☓衝撃1.2 だと疲れ
その中間的なものがたくさんあるので綺麗に分けられるものでもない
何れにしても、神経細胞回路の処理能力以上の入力があって、
それらをきれいに片付けるにはしばらく時間がかかるという事なのだろう
そして成長期であれば、解決策として、回路の変更が選択される
その結果、影響が長く残る
一部は性格になるし、一部は、類似の入力があった場合の、過剰反応や奇異反応として体験・観察されるのだろう