“うつ病の病前性格の根底にあるのは今も昔も依存性で、かつての日本ではそれが規範や会社への依存という形で社会に適応的とみなされていたとも考えられる。今は社会構造が変化して会社は依存できる対象じゃなくなったから依存的な人がメランコリー型にならず、「現代型」のうつ病が目立つようになった。”

“うつ病の病前性格の根底にあるのは今も昔も依存性で、かつての日本ではそれが規範や会社への依存という形で社会に適応的とみなされていたとも考えられる。今は社会構造が変化して会社は依存できる対象じゃなくなったから依存的な人がメランコリー型にならず、「現代型」のうつ病が目立つようになった。”

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うつの根底にあるものが依存性と断定はできないのだが
依存性の言葉の内容にもよるでしょうね

昔の「甘え」なども依存性の文脈で語られたことだ
母系社会の原理なども根本を依存性ということもできるわけで
この辺りは依存性という言葉の定義が大きく影響しそうだ

各種宗教などに所属している人は会社に帰依しなくても生きて行けているわけだし
各種のサブカルチャーに生きている人たちなども
会社に代わる帰依集団を見つけ出したということなのだろう

会社の雇用形態が流動的になって
障害の忠誠を誓うことが難しくなると
途方に暮れる

欧米ではキリスト教があって、そちらが本来のもので永遠のもの、
現世の仕事は一時の宿りであるから
流動性が高くても不安ということにもならないのだろう

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あなたは良い人だと認定してくれる場所がなくなると
とたんに人格水準が低下してしまう

会社に代わるアイデンティティの母体は日本国くらいしかないので
また、日本人で居続けることには特に工夫は必要ないので
人格水準が低下した状態で
何かの価値を信じたいと思う場合には
日本の国というのは好適なターゲットなのだろう

しかし本当はそのことが若者の人生の選択を狭くしている
日本国と日本語から離れて自由になれば
可能性は広がるのだが