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アメリカの高校ではたいてい体育会の選手は授業はサボり放題だから選手と親は猛反発して「プロになるんだから勉強なんてどうでもいい」と叫んだ。彼らにカーターは言った。
「高校のスポーツ選手で最終的にプロになれるのは50万人に一人だ。プロスポーツ業界で働く者は全米でたった5千人しかいない。そんな可能性の低い夢にすべてを賭けて、子供たちの将来を潰す気か?」
実際、アメリカでは毎年何万人もの「高校の運動部のヒーロー」が、プロの夢破れて、カラッポの頭と、ステロイドでボロボロの体と、高校の時ちやほやされた思い出だけを抱えて、低賃金労働者になるか、アル中になるか、自殺しているのだ。
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