体内にはいろいろな周期の細胞がある
太陽に合わせて約24時間周期というのは分かりやすい
月の運行に合わせて28日周期というのも分かりやすい
それを4分割して人間の制度である一週間に合わせてのリズムも分かりやすい
睡眠のレムとノンレムの周期はだいたい1.5時間程度かと言われている
おなかがすく周期はお腹の具合と言うよりも社会的な条件に左右されることが多いと思うが
日本ならNHK時間で朝7時、昼12時、夜7時というのが分かりやすい
小学生がいたりすると夜は6時くらいの家庭も少なくない
これらいろいろな細胞がリズムよく動いているうちはいいのだが
どれかの細胞群がずれて、他の細胞群を巻き込み、全体として同調が取れなくなると
当然だが体調が悪くなる
たとえば何かに熱中して夜遅くまで何かをしていたりすると
食事に関する細胞群、睡眠に関する細胞群、そこから派生して内分泌系の細胞群などが
時間がずれたままで動いてしまう
それが体調の悪さになる
体の睡眠と脳の睡眠が少しずれたりすると
夢遊病になったり金縛りになったりする
食欲の時間周期がずれてしまうと
ジャンクフードを夜中に食べてあとで後悔したりもする
睡眠相のずれが不眠症とうつ病を引き起こすと言われることもあり
その場合は
朝に光を浴びたりして、朝の信号を脳に送ることが大切になる
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細胞時間のずれがどうしてうつ病につながるのかについては説明が難しい
上に書いたように躁状態が時間のずれを引き起こしやすいことは理解できると思う
人間は興味もあるし情熱もあるものなのだから
躁状態や軽躁状態になることはある
そこから時間のずれが始まってうつ病の時期を経て、時間調整が終わるのだと考えるのも
一つの説だろう
つまり、うつ状態は体内の各種細胞群の細胞時間のずれを調整する期間であると考える
全部のうつがそうだとは言わないが一部はそのような説明でぴったりのものもあると思う
治療としては生活のリズムを外側から調整して同期させることが有効と考えられる
小学生のような規則正しい生活によって健康を取り戻すことになる