“杉浦日向子著「一日江戸人」によると
当時「未来記もの」という大衆小説があり
未来はこんな風になる、という予想が
おもしろおかしく書かれていました。
江戸時代の人間達にとっては
それはただ、笑い飛ばすためのものだったらしいです。
こんな予想をしていたようです。
例えば、
○季節感がなくなる(旬の時期がべラボーに早まる)
○自然破壊(山奥まで宅地化が進み、神聖な山も俗っぽくなる)
○日本語が乱れ、通言(業界用語)が流行り
ついには、得体の知れないカタカナ言葉が横行する。
○年寄りの若作り、老いらくの恋が流行り、
若者は老人趣味となり。渋いことばかり喜ぶ。
(「一日江戸人」杉浦日向子 新潮文庫 より引用)”