将棋で人工知能がプロの棋士に勝ったということが話題になっていた
そろばん名人よりもエクセルのほうが早くて性格で複雑なことができることは当然である
コンピューターで演算できるものであれば
精度を高め高速に処理できるようになることは当然だろう
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医学的な領域でも、
診断人工知能も治療人工知能も可能である
診断基準があり、アルゴリズムがあるのだから、将棋などより簡単にできる
初診のときにも、病気Aである可能性は60%、確定診断のために必要な確認事項はbとc、などと
結果と方針を出せるだろう
治療はもう少し困難な点もあるが
それでも教科書にアルゴリズムが書いてあるのだから
人工知能にできないことはない
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では精神科の診断と治療はどうか
診断はコンピュータにもできるようにしようというのでDSMが作られて
診断レベルは大きく低下した
しかしレベルが低下しても一致度が高いほうがいいと誰かが判断したので
世界中で採用されている
誰かというのはお金と権力のある人だろうと思うが私にはわからない
そんなわけでDSMとかICDを基準とする限りはコンピュータにも診断できる
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治療の局面になると、ここはかなり難しいと思う
自動販売機で薬を買って飲めば治るというものでもないからだ
人工知能の言葉の調子とか表情とか、あるいは言葉にしても、
マニュアルにあるだけの言葉を短く言うだけではない何かの要素が、
大切なのだと思う。
カウンセリング人工知能もすでに開発されているが
話していて洞察に至るとも癒されるとも思わない
共感といっても、コンピュータに共感されている自分は一体何なのかと思うだけではないだろうか