経済成長の動因として
農村無産階級者の都市への移動と第二次産業への就労という要素があると考えられる
わたしはそのような人口移動の際に生じる
脳へのストレスという観点から
産業化と統合失調症発症の関係を論じたことがある
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経済成長の動因として
労働人口の急速な増大が考えられる
現在の少子化は経済成長には致命的な悪条件である
また移民受け入れもしないのだからますます状況は悪い
しかしそのことは若年労働者の都市部への集中を企画すれば
ある程度は乗り越えることが出来るのかもしれない
単純な数ではなく集中の程度であると考えられるかもしれない
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経済成長の根本としてエネルギー問題がある
経済成長とはつまりエネルギー利用率の問題だというのである
大量のエネルギーを効率よく利用することが出来れば成長率は高くなる
日本の場合は輸入した原油をいかに効率よく利用し尽くすかが鍵である
原発問題もこの線上にあり
本当の経費を先送りして利益だけを現時点で享受するならば有利なエネルギーであり
経済成長の原動力となる
そして時間が経てば、科学の進歩は、原子力利用にまつわる様々な困難を解消してくれるだろうという
楽観主義である
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日本の戦後経済成長を支えたもの
そして現在中国などの新興国の経済成長を支えているものは
戦争や国内政治の混乱による、欧米並みの成長曲線からの乖離である
条件が整って、乖離を解消するために働けば、欧米以上の成長率になる
そして欧米並みになった時に高成長率は停止する
日本は戦争で低下した生産効率が戦後に高くなり
経済規模が欧米並みになるところまでは高いままで
欧米並みになった所で生産効率も欧米並みに低下し
低成長率の時代になる
つまり高成長率の前提として
欧米経済と乖離した低成長率の時代があったのだということになる
そしてただ追いつく動きが高成長ということになる