“つまり太古の人間にとって、世界とは機能の集合であった。呪術師とは機能に精通した技師のような存在だったということになるが、技師という概念は機械化された世界によって生まれた概念なので、世界を機能の集合とみる知識・技能を持った人こそが呪術師ということになる。『金枝篇』から引用した箇所に「超自然的存在などというものは、原始未開人にとっては、仮にそんなものが存在するとしても、人間に優るものとは考えられていない」と書かれているように、呪術師には神秘的なところは何もなかっただろう。”
“つまり太古の人間にとって、世界とは機能の集合であった。呪術師とは機能に精通した技師のような存在だったということになるが、技師という概念は機械化された世界によって生まれた概念なので、世界を機能の集合とみる知識・技能を持った人こそが呪術師ということになる。『金枝篇』から引用した箇所に「超自然的存在などというものは、原始未開人にとっては、仮にそんなものが存在するとしても、人間に優るものとは考えられていない」と書かれているように、呪術師には神秘的なところは何もなかっただろう。”