インターネットの検索サイトなどの会員に対する不正アクセスが相次いでいる問題で、サイトの運営会社などは、複数のネットサービスで同じパスワードを使っている場合、情報を盗み取られやすくなるおそれがあるとして、パスワードの「使い回し」を極力避けるよう呼びかけています。
NTTグループの検索サイト「goo」で今月初め、会員およそ10万人分のアカウントに対し不正にログインされているのが見つかるなど、このところ検索サイトなどの会員に対する不正アクセスが相次いでいます。
これについて、サイトの運営会社では、どこかから漏れたIDとパスワードを使って、何者かが次々にサイトにログインをして情報を盗み取ろうとしているのではないかとしています。
このため、利用者が複数のネットサービスで同じパスワードを利用している場合には、情報を盗み取られやすくなるおそれがあるとして、パスワードの「使い回し」は極力避け、サイトごとに違うパスワードを設定するよう呼びかけています。
情報セキュリティ会社の担当者は、「すべてのサイトに違うパスワードを設定するのは難しいが、ポイントなど金銭に関わるサイトはパスワードを変えるなど、工夫してほしい」と話しています。