“いま、世界は事実上、無限に広がっている。広がりすぎた世界にいると、好奇心は満足することがない。「好奇心を失うこと＝大人になること」だった時代は、そこで終わりを告げる。世界は無限だ。”
ーーー
広がっているといってもいいが
無限に変化しているといってもいいと思う
かなり昔のことで言えば
人が生まれた時、周囲の環境と、周囲にいた人間の価値観や知識は
その人が死ぬまで変化せずに価値あるものだったと思う
だから退屈ということもあった
探索すればできるけれども、あとはおおむね繰り返しであるという認識に至ったのだと思う
その時点で落ち着いた大人になったのだと思う
変化しない部分が見えているので
そこを宗教的な観念で包んで料理すれば
心理的な安定に至る
しかし現代のように何もかも変化し、その変化は急速すぎるという世界では
それが難しい
ーーー
昔は退屈すると旅人になったものだろう
現代において退屈しているのは
世界からの刺激がないからではなく
世界からの刺激を脳が遮断しているからだろう