六角形をつなぎ合わせた蜂の巣のような格子のような空間にエサを置く。アリは前アリを追従して、ある場所にエサがあってそれを採って戻ってくる。アリには完全に追従する利口なアリと、ある確率で前のアリの動きについて行けないアリがいる。追従する方が利口だと、最初に出したフェロモンの通りにしか動けない。前のアリのあとを100%移動するアリだけの場合と、ある確率で前のアリの動きについていけず間違えて進むアリがいる場合、間違えて進むアリがいる方が単位時間辺りにとってくるエサの量が増える。利口なアリしかいない場合、スカウトが発見した道をその通りにしか進まないけど、間違えて進むアリだとショートカットする道が見つかる。そのアリもフェロモンを出すので、最適な探索ルートができてくる。スカウトは最短ルートで行くとは決まっていない。前のアリをうまく辿れないアリがいた方がシステムの最適化がうまくいき効率が高くなる。これはオモシロイやと思って、アリの集団行動の解析をやるようになりました。そういう集団制御の話って面白いなと思います。現実の世界にも応用が効くと思います」