“
――逆に、日本の最大の欠点は何でしょう?
キーン氏 極端から極端に走るところ、だろうか。バブルのころは、ロックフェラーセンターからドイツのお城まで、(日系企業が)ほうぼうで土地などを買ったが、もうちょっと遠慮してもよかったのではないか。
だが、(バブルがはじけると)今度は逆に、「もう日本はだめだ。外国は、みんな中国に興味がある」となってしまう。もう日本語を勉強したがる外国人はい ないと言うが、うそだ。今年は、(コロンビア大学の日本文学のクラスには)去年の倍の学生が集まった。日本では、ジャパン・バッシングからジャパン・パッ シング(日本外し)など、誰かが言い出すと、みんなそれにならってしまう。
今日、ニュースで知ったが、(2013年以降)ニューヨークのタクシーが日産車に統一されるという。日本製品はいいということを、みんな知っている。風評被害で日本の食べ物を敬遠する米国人もいるという話があるが、わたしの周りでは聞いたこともない。
”