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「今は一時的に患者と援助者という立場になっているけれども、
本来対等な人間だ。
私は患者なのだから色々と問題もあるのだろうが、
援助者として私の前にいるあなただって、同じように問題も抱えているし、
人間として欠点もあるはずではないのか。
援助者という仮面をとってしまえば、そこには欠点だらけでみすぼらしくて醜い人間が居るはずだろう。
仮面をとって同じだめな人間なんだということを認めたらどうか。
そのように対等な人間として、同じ目線の高さで、初めて分かり合えるんだ。」
などとボーダーライン・パーソナリティ患者は語る。
一方、双極性障害者も色々と語り、個人と個人が接近するのだが、
それは親しみというもので、人懐っこさというものだ。様相はかなり異なる。
Ⅰ軸診断で双極性、Ⅱ軸診断でボーダーラインという場合もある。
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「ある特別な体験をしている私は特権的に「知る」立場にあり、
その体験をしていないあなたは「知らない」のだから発言する権利もない。
私のほうが優越した立場にあることを認めろ。」
というような場合も結構ある。
バイポーラーの場合にはこんなふうに言っただけで満足で、ただの自慢話なのだが
ボーダーラインの場合には脱理想化のプロセスとも関係して持続する場合があるかもしれない。
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