雪の結晶と静寂

音は物が振るえて発生し、その振るえが空気を振動させ、耳の中の鼓膜に届くことで聞こえます。しかし、雪が降っていると雪が空気の振動を吸収してしまうので音が遠くまで届きにくくなります。そのためにあたり一面がシーンと静まりかえったように感じるのです。
雪がなぜ音を吸収してしまうかというと、秘密は雪の結晶の形が特別だからです。クリスマスデコレーションのモチーフにも使われる、六角形や八角形などのあのかわいい形です。
雪の結晶には小さな隙間がいくつもあるので、そこに音が閉じこめられてしまうのです。条件によっては、雪は80%以上の音を吸収するとも言われています。