震災復興計画に夢を

東北の震災復興計画はよく考えてみると
社会主義的実験に近いところがあって
夢をかきたてられる

都市計画をして交通計画をして水道やエネルギーの供給など
社会インフラ整備をすると考えると
まっさらな土地に最新の思想で生活を計画するなんていうことは
関東大震災とか敗戦とか、可能な機会はそのくらいしかなかった

私有財産があるし新しい便利な道路を一本通すにも
莫大な時間がかかり買収費用がかかる

それが今回はあまりにも被害が甚大であったために
かえって自由な設計ができてしまうらしい
もちろん土地の権利関係は困難な問題として残るのだし
現在が大事な人と将来が大事な人と
それぞれに価値観も異なるので簡単ではない

しかし平時よりは説得しやすいだろうと思う

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ドバイに未来都市出現という話題で一時盛り上がったと思うのだが
もっと地道でスマートでコンパクトで未来型の
都市計画があるのではないかと思う

特に雪国の計画

新交通システムとか、発電と消費が一体のユニットとか
町の中央部にスパコンを置いて多方面で使用するとか
国際学園都市にするとか、地下の積極活用とか、
もっと商売を考えて観光資源になりそうな都市づくりをするとか
水産都市にかするならば水産資源コンビナートみたいな感じで設計してしまうとか
高齢者のための交通と生活ロボットを大量導入できる環境設備にするとか
高齢者介護のために最適化された都市を作ってみるとか
各種スポーツのために最適設備の街を作るとか
いかにも社会主義的で不評でもあるだろうが、試みても良いと思う

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無計画に補償金を使い同じような街並みが再現されることを計画するのではなく
もう少し先のことを考えて計画できないものかと考える

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東京駅のリニューアルオープンという話題が出ていたのだが
赤レンガ造りの100年前の壮麗な東京駅の再現だという

昔の意匠で観光収入にするというのだろうか

この後ろ向きの感覚に嫌なものを感じる