民主主義における代表は
たとえばプロ野球チームの監督を専門の経験も知識もない人がやるようなもので
とうてい無理である
国家は経済も外交も国防も保健衛生も農業畜産水産もいろいろとあるわけで
そのそれぞれの分野で的確な判断などできるはずはない
簡単に説明してよ、と役人に尋ねれば
当然役人の都合のいいように誘導されてしまう
余程のスーパーマンでなければ広い分野の専門的な判断はできないのだから
もともと無理な注文だとも言える
いろいろ考えても結局、素人を政治家にするしか方法はない
「IT産業」のITを国会の原稿を読み上げる時に「イット」と読んだ総理大臣もいたし
「未曾有の」という言葉を自己流に読み上げた総理大臣もいた
何も理解していないし何も考えていない人が総理大臣をして
ここまで進んできた日本だった
もっとよい現在もありえたかもしれないが
これが日本の現在である
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役所が仕事をするということの一部は当然予算をつけるということであって
最終的に各省庁の予算要求に対して分配を決定する財務省の権限が強くなる
しかしながら財務官僚が間違いのない舵取りをしてきたのかと振り返って考えてみると
結構間違えていると思うが
責任を取ることはないのだと思う
しかし一方で
経済運営を多数決で決めていいことがあるとも思えない
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一方で警察権力と徴税権力がある
これも国家権力そのものとも言える
秘密情報が集まるので
必要に応じて情報は利用され政治家は首になる
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原発問題も総理大臣が何を判断できるのかといえばかなり怪しい
自分は理系出身だと自負していた元総理は「専門家の意見を聞かなかった」と批判されている
「専門家の意見を聞く」といっても
結局、結論は決まっていて、その理由を作文する人が選ばれるだけなのに
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アメリカが日本の総理大臣を替えたい場合には
たとえば普天間移設問題で住民は移設しろといい、アメリカは元々の約束だと言い張る
間に挟まれて、総理大臣は立ち往生する
オスプレイ問題にしても
住民は反対しアメリカは配備をやめないといい
総理大臣は立ち往生である
これを、鉄板の上で猫おどりをさせる、という
我慢できなくなってやめたら困るので
前原氏にあらかじめオスプレイは良くないなどと言わせて
対策を打ってある
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安全性を検証する委員会を設置するなどと言っているが
ほどほどに安全だという結論しかありえないだろうと思う
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立ち往生といえば
ワールド・ベースボール・クラシックで
日本プロ野球選手会とメジャーリーグの間に入って
日本プロ野球機構は立ち往生である
メジャーリーグは日本プロ野球機構に対して、「決めたでしょ、説得するって言ったでしょ」
とせまる
選手会は日本プロ野球機構に対して、きちんと交渉しろと迫る